井上英之 研究室

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●質問1 ベンチマーキングとは何か?
 ベンチマーキングとは、ベストプラクティスを競合他社、異業種、もしくは一つの企業内の他部署と比較分析することにより、
そのギャップを産め、現状を改善し、組織の学習を助ける手段。(Learning ORganizationつくるツールや、ミッションマネージメントのツールにもなりそう)
比較対象は品質や機能の改善にとどまらず、ビジネス・プロセスや戦略分野も含む。
比較する事が目的ではなく、比較を通じて、
1)目標を定める
2)誰でもが本来的に持っているベストなものに近づこうとする意欲を喚起する→トップのリーダーシップの強化とミドルの活性化を実現する
3)最良の選択が行える環境を作る→行動としてとりうる選択肢を把握する
4)ベストプラクティスを実現する
事が目的。
 
質問2
ゼロックス・マイプロのベンチマーク 
●質問3 NPOにとって、ヒューマンリソースはなぜ大事なのか?
第6章では、ヒューマンリソースについて取り上げています。
(a)NPOが、もっとHRマネジメントを考えなくてはならないのには彼らに
何らかの問題があるからです。NPOで働く人材における問題点を述べてください。
人事の活動は、組織の目的を実現するためのそこで働く職員のマネージメントである。
具体的な活動としては、大きく分けて、組織にどのように人を採用するか、
そして、一度採用した人たちをどのようにマネージメントするか、という二つの作業がある。
採用活動においてNPOが抱える課題は、昇進の機会の少なさ、バーンアウトにつながる過剰労働に加えて、
どのようにして低い給与で有能な人材を集めるかという事である。
2005年の経済産業研究所の報告にもあるように
日本のNPOで働くスタッフのうち、85%が年収300万円以下と、
(40%は年収50万円未満)給与水準が低いため、
優秀な人材を集める上で障害となりうる。
ただ一方で、採用時点で教科書にあるように
「給与が低いが、やる気の高い人が集まってくる」のも事実である。
なぜならば、自分が何らかの社会問題のために貢献するのだと志し高い人が集まるからだ。
最後にイメージベースとなるが、
非営利組織の場合人手が足りないにもかかわらず、取り組む社会問題が大きいため、
働く職員がバーンアウトしてしまうも多いのが非営利組織の課題と感じる。
 
(b)では、HRマネジメントとは、何をすることでしょうか。
また、それを行うことでどんな効果が期待できるでしょうか。
 
非営利組織で重要となる人事政策は、第一に高いやる気とエネルギーを、
どのようにして結果につなげるかである。
これは結果的にバーンアウトの減少と、組織の掲げるミッションの達成という二つの結果をもたらす。
特に、社会的目的のために薄給でも働こうという意志のある職員に対して、
彼らをハッピーにする事は、組織のミッションを達成する事と同じである。
よって、HRマネージメントの役割は、
どのようにして組織のミッションが彼らの働きによって達成されているのか、
それを顕在化させる事だと考える。
 
●質問4 私のベンチマーク対象をさがせ! ~マイプロの進化のために
最後は、皆さんのマイプロで、ベンチマーキングです。
自分の今感じているマイプロの進化のために、
参考となる先進事例(組織やプロジェクト)を探してください!
その際、
1.先進事例(ベンチマーク対象)の紹介と、
100万人のキャンドルナイト 
 「でんきを消してスローな夜を」 
2.なぜ、この団体なのか。
自分のマイプロのどんな問題を解決したく、
どう役立てたいのか(どんな種類のBMになりますか?)
 今、SFCの生協にフェアトレードバナナを導入して、
 「バナナを食べて、世界を変えよう」 
フェアトレードバナナゲリラ作戦を実行しようと考えています。
これまでのフェアトレード商品はコアなものが多く、誰にでも買ってもらえるのがチョコレートくらいでした。
しかし、バナナであれば、男女問わず、おやつの友達です。
フェアトレードを通じてどのように生産者の人にメリットがあるのか、
ビジネスで国際協力が出来る事、そんなメッセージを伝えたいと思っています。
 
100万人のキャンドルナイトをベンチマーク対象にしたのは、
彼らがどのようにして、100万人という人数を集める事に成功したのか、
その集客力の秘訣を探りたいと考えたからです。
3.そして、少し調べてみて、生かせそうな点や学びを
おしえてください。
1)参加者を絞らない工夫

元々原子力発電反対のメッセージを伝える目的のキャンドルナイトですが、

WEBページに全面的に書かれているのは、

「電気を消してスローなライフスタイルを楽しんで」というメッセージです。「原子力反対のために電気を消そう」という本来の目的は書かれていません。

 「なにをするかはあなた次第」と余白をつくっている事で、イベントの楽しみ方を各人に任せている点がとても面白いと思いました。

 2)先進国の万人共通の行為

電気を使うという行為は万人が行うものです。

よって、電気を消すこともまた万人が行えます。

敷居が低いため、イベントを誰かが企画しようとした場合簡単に他地域で出来るという点が

多くの人が参加しやすかったし、実行しやすかったと考えます。 

 
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