井上英之 研究室

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■いのけん(5月19日)
  「社会セクターのクオリティー・マネジメント 
              ~お客の声とミッションを一致させていく!」

★今回のRQ:「Quality processって組織にとって必要なの??」

★ストーリー:
4月から、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の職員になったあなた!

「素晴らしい大学にしたい!!」と燃えるあなたは、
いま、主に、SFCのカリキュラムや履修制度など大学生への授業の提供に関する
業務を行っています。

慶応大学は、150周年をむかえる!こともあり、
SFCも、ミッションをより達成していくために、
今のサービスが充分にそして適切に学生に提供されているのか、
あらためて、
見直す会議をスタッフと教員とで、合同で行うことになりました。

そんなある日、あなたは上司の渡辺さん(54歳のおっちゃん)に
「ねぇ、君。去年まで学生だったんだから、君も何か教授陣に提案してみない~?」
と言われました。

あなたは、
最近、(たまたま)生協においてあった洋書で読んだ(笑)
“Quality Process”を使って、
よりよい大学サービスを提供するには、どうすればよいか
という事を順序だてて考えてみることにしました。


★宿題 ~SFCのクオリティ・プロセス改革!

1.まず、ここでいう、「クオリティー・プロセス」とは何かを、渡辺さんに分
  かりやす~く教えてあげてください!
   *注意:54歳のおっちゃんなんで頭は固いです。

 漠然としたやる気を、具体的な能力に変えていく過程、これがクオリティ・プロセスです。質の高いサービスをしよう!という気持ちは誰にでもあるものですが、その実現はなかなか難しい。簡単なら、誰にでも実現できているはずです。では実現できる場合と、できない場合に、どのような差があるのか。それが、クオリティ・プロセスを意識的に取り入れているか、いないかの差なのです。
 クオリティ・プロセスでは、①サービスを受ける人がどこで、どのように満足するかを把握し、②サービスであげられた成果を具体的に測定し、③サービス改善の有効な方法を具体的に特定します。これらのプロセスを、「持続的に」、「サービスの担い手、受けてなど周囲の反応をチャックしながら」、行うことで、クオリティの高いサービスを生み出す能力が高まっていくのです。

2.そもそも、SFCのミッションとは何だと考えますか?
   *自分で考えて設定してOKです☆
    また、下記、すべて、事実の正誤はといません。仮想でプラニングして
    みてください!

 SFCのミッションとは、社会問題を解決し、日本社会を繁栄へと導いていく人材を輩出することです。

3.ミッションを実現するためには、授業の質を高める事が大切です!
  では、SFCの授業において、授業の質を高めるとはどういうことでしょうか。
   *例えば、○上先生の授業で考えてみると…?(笑)

 授業の質を高めるということは、①授業の受けて、すなわち受講者がどれだけ授業に満足したか。②授業の担い手、すなわち先生、TA、SAがどれだけ主体的に充実感んをもって授業に取り組めたか、③それらを包含した授業のミッションがどれだけ実現されたか、といった点での評価指標を向上させるということです。
 
4.「授業の質を高めるためには、outcome情報を見ればいいんだ!」と知った
  あなたは、次に、ある疑問が湧いてきました・・・!
  じっさいに、アウトカムを評価するさいの、“指標”は、何に設定しましょ
  うか?
   *例えば、SFCから過去に生まれた社会起業家の数など

 アウトカムは、授業で得たことが、彼・彼女の今後にどれだけ生きているかを見ればよい。したがって、具体的には例えば、「就職活動の結果(内定先)に満足している学生数」、「新聞や雑誌など、メディアで取り上げられる学生の人数」など。 

5.さらに、「Outcomeを評価するだけでは、学生から孤立した授業になっちゃ
  う!!」と考えたあなたはOutcomeが生じるprocessまで考えることにしまし
  た。授業において「processから得られる情報」にはどのようなものがある
  と思いますか。
   *例えば、椅子の配置を変えたら生徒の発言率があがったなど。

 ・宿題のデザインによって、提出率が変化した。
 ・グループワークを取り入れることで、出席率が増加した。
 ・ゲストレクチャーを入れることで、出席率が増加した。

6.「outcomeだけじゃなくて、そのprocessも大事なんだ!」ということに気づ
  いたあなたは、教員に細かい情報まで生徒の意見を聞くように徹底しようと
  考えています。しかし・・・それによって、教員の負担が大きくなり、「愚
  痴をこぼす教員が増えてくるんじゃないか?」という不安もあります。
  SFCが教職員のモチベーションを高めるためにできることは何がありますか?

 教員が細かい情報まで生徒の意見を聞くことは、確かに負担増になることをまず認めるべき。その上で、なぜそうした施策を実施するのか、その意図を伝える。つまり、増加する負担以上のメリットを明確に、強調すべきである。例えば、質の高い授業を行うことで、学生から逆に得られるフィードバックが増加し、自身の研究のよいインプットになる、など。

★提出方法:
 上記を5月18日(日)23:59までに、いつものようにWEBにアップしてください♪

 
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