井上英之 研究室

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2008519いのけん用Homework

 宿題 ~SFCのクオクオリティ・プロセス革!  

1.「クオリティ・プロセス」とは何か?
       
渡辺さんに分かりやすく説明しよう!

渡辺さん!!私、学生だった頃からつくづく思っていたんですけど、SFCって大学の使命(ミッション)を教育カリキュラムや、学校施設、授業内容にすごく反映してますよね。こうやって反映させる作業って、渡辺さんも関わっていたんですか?きっと大変でしたよね~!
ところで、ちょっと気になったんですけど、SFCの使命が学校運営や教育カリキュラムに確実に反映されていて、同時に、学生や教授にとって価値を与えているのかどうかって、どうやって測っているんですか?つまり、SFCの使命が達成されているのか、っていう成果の部分なんですけど…指標とかってあるんですか?
実は学生時代、SFCの使命が反映されている、ってことは他の大学と比べたときにそう感じていたんですよ。でも学年があがって、典型的なSFC生のように様々なプロジェクトとかに関わっていくと、『なんか物足りないなー』とか、『もっと○○とか提供してほしいなー』って思ってたこともしばしばあったんですよ。なので、私としてはこの経験を生かして教授陣に提案したいんです!!
実は私が提案したいのは『クオリティ・プロセスを使おう!』ということなんです。スミマセン、横文字で(苦笑 SFCの顧客って学生じゃないですか?だとすると、授業はある意味サービスですよね。そのサービスが『どうして成功しているのか』そして『どうやって持続させるか、または質を高めるか』についてSFCが考えられるようにすることがクオリティ・プロセスなんです。
例えば、授業が学生のニーズや時代のニーズと合致しているのかとか、先生の仕事ぶりを測ってみたり、授業(サービス)の質を高めるための方法を考えたり。
こういうことをやっていると、常にSFC/先生/授業のパフォーマンスについて振り返ることができますし、どこらへんに問題があって改善すべきかとかも分かりますし、顧客である学生への視点がぶれないんですよ!
問題発見・問題解決を育成SFCなんだから、SFCという組織自体も問題発見・問題解決型にならないといけないですよね?そのために、クオリティ・プロセスってものがあるんです★ 

2.そもそも、SFCのミッションとは何だと考えますか?

     違う分野同士によるコラボレーションによって、イノベーションを起こし続けること!!
    授業や研究会を通して、生徒が新しい価値を生み出せるようにすること
    世界を変えることのできる人材育成
    見過ごされている問題を発見し、独自の解決方法を生み出し、社会に価値を創造すること!

 3.ミッションを実現するためには、授業の質を高める事が大切です!では、SFCの授業において、授業の質を高めるとはどういうことでしょうか。

    個々の授業にとって『質の高い授業』を定める!
    『質の高い授業』に基づいた評価軸をたてる
    軸にそって、授業をデザイン&評価
 そもそもSFCにとって『質の高い授業』ってなんだろう?どんな授業を『質が高い』といえるのか、決まっていないのに、ただ漠然と色々試したり、評価したりしても意味ないですよね。時間の無駄だし。
 だから、授業の質を高めるにはまず、それぞれの授業にとって『質の高い授業』を明確にして、それを評価できる軸や指標を作ることが第一です。もちろん、SFCにはSFC-SFSがありますが、そこの指標はどの授業も同じですよね。けれど、一つ一つの授業は違っていて、それぞれの授業にとっての『質の高い授業』は異なります。だからこそ、SFC-SFCに頼るのではなく、自分の授業に合致した軸や指標を定めることが大事なんです。
 次に、その軸にそって授業をデザインすること、指標によって成果が出ているのかを評価することをしなければいけません。このとき、SFC-SFSを授業ごとにカスタマイズする、って方法もありますよね。 

4.「授業の質を高めるためには、outcome情報を見ればいいんだ!」 実際に、アウトカムを評価するさいの、指標は、何に設定する?

 先ほども評価軸を立てる、といいましたが、実例を見ていきましょう!
事例)『より多くの友達を作る』が目的の授業
私が履修しているとある授業では、目的が『より多くの友達を作ること』で、毎回授業内でグループワークを行っているものがあります。とすると、この授業にとって、『質の高い授業』=『学生が一人でも多くの友人を作ることができる授業』ですよね。
考えられる指標としては… 
『学期末までに増えた友人の数』
『授業内/グループごとの活気度』
『グループごとの結束』
などがありますね。ところが、この授業は学生からは非常に不評でした。さらに、なかなか学生同士で友達になることはありませんでした。つまり、アウトカムばかりに指標を設けても、授業の質は高まらないのです。 
 

5.「Outcomeを評価するだけでは、学生から孤立した授業になっちゃう!!」Outcomeが生じるprocessまで考えることにした。授業において「processから得られる情報」にはどのようなものがある?

 
先ほどの授業はなぜ失敗したのか?生徒の声としては… 
    知識がたいして身についてないのに、初日から実践的な内容でグループワークをさせる。みんなあたふたした。
    チームメンバーの前で、相手の評価(グルワに貢献したのか、相手のビジネスプランに点数をつける)をしなければいけない。初対面なのに…。
    グループで話し合って進めたいのに、『今は話すべき時間ではない』と先生が注意。
    移動などで会話をしてはいけない。したら先生が学生に説教。
    遅刻者は毎回別のグループに回される(遅刻者の肩身が狭い、受け入れたグループもいちいち説明しないといけない)。
    頻繁にグループを変える。より多くの人と友達になる、ってのは分かるけど…まだメンバーと仲良くなってないのに。 
失敗した原因を見ると…
    先生の授業マネジメント力がない
    グループワークするための教室、場づくりの失敗
などで、完全に学生から孤立した授業となってしまったのです。
授業に必要なのは、アウトカムにおける指標だけではなく、
    顧客(学生)の声に耳を傾けるための中間的評価指標
    スタッフ(先生、SA)のパフォーマンスを測る自己分析指標
    授業づくり(場のデザイン)における指標
といった、授業プロセスにおける指標などが必要でした。
具体的には、
『授業の目的は友達作りだけど、そもそも友達ってどうやってできるんだろう?ウチらのプログラム(グループワーク)は本当に効果があるのだろうか?』
という自分にaskする。するとグループワークがポイントではないのかもしれない。例えば…
    最初に自己紹介を入れる
    グループの相手を点数で評価しない
    グループを頻繁に変えない
    メーリスで学生同士の交流をはかる
などではないでしょうか。

6.「outcomeだけじゃなくて、そのprocessも大事なんだ!しかし、生徒の意見を聞くように徹底するのは教員にとっては大変!「愚痴をこぼす教員が増えてくるんじゃないか?」SFCが教職員のモチベーションを高めるためには何がありますか? 

    授業の質が高まったことを可視化する
上でも書いたように、SFC-SFSを授業にあわせてカスタマイズする。その先生が知りたいこと、授業の評価軸にしたいことを、先生が決めることで、本当に知りたいことを知ることができる。
さらに、SFC-SFSを出席のように、授業評価の一部にして、必ず全員が答えるようにする。その際、マイナスとプラス両方を書かないといけない。(先生がへこんじゃう) 
    しゃべり場 ~先生とわたしたち~
   学期末に『しゃべり場』という時間枠をSFC全体でとる。先生と学生が直接、授業について話し合う。生徒として実は期待していたこと、面白かったこと、もっとしてほしかったこと。逆に先生として、生徒に求めていたこと、授業を通して意図していたこと。それぞれが自分の想いを生で語り合うことで、お互いが気づいていなかった問題やすれ違いに気づくことができ、先生の授業づくりにも反映されると同時に、学生の授業への向き合い方にも反映されるのでは。
 ・   卒業生いらっしゃい!
卒業生を呼んで、当時の授業様子などについて語る。『実はあの頃、こんな先生の授業にわくわくした。』『あれが本当に記憶に残っている。』『あれはイマイチだった』など、卒業したからこそ言えることがある。
さらに、先生としては卒業生に指摘された内容で、今でも継続しているものに気づけば、『やばい、10年前と変わっていない』という自覚を持つことができる。
 
以上です!
 
 
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