井上英之 研究室

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CANVAS副理事長石戸奈々子さんインタビュー  

今回、井上英之研究会(以下、いの研)のスケールアウト班は、根津にオフィスをかまえる特定非営利活動(NPO)法人CANVASさん(以下、CANVAS)にお邪魔し、副理事長の石戸奈々子さんにお話を伺ってきました。

 

CANVASとは

▼NPO法人CANVAS

http://www.canvas.ws/

CANVASは、こどもが創造力、表現力を身に付けていくことを目的としたワークショップ開催し、ワークショップを全国に広げていくことを目的としたNPOです。

ワークショップ潜入レポートはこちらから↓

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また、CANVASの一つの事業である「ワークショップキャラバン」では、1.ワークショップパッケージの提供、2.ファシリテーターの育成、3.ワークショップの開催支援などを行い、日本全国の地域でのワークショップの開催を目指した活動を行っています。


目次

石戸さんとCANVAS

日本に子どもの表現の場を創りたい!


石戸さんは大学卒業後、MITメディアラボの研究員として渡米。そこで石戸さんは、日本の子どもが表現する場がないことに気がつきました。

「新しいコミュニケーションや表現を生み出すツールに、もとは興味があったんです」

と語る石戸さんは、大学では工学部に在籍する、理系の学生でした。

「でも、アメリカでいろいろなところに行っているうちに、様々なところでワークショップが開かれていることを知ったり、実際に作品に触ることのできるミュージアムの存在に触れたりして、そういう場が日本にはないなぁ、と思ったんです」

99%の人が反対しても、「楽しい」を選ぶ

日本の子どもたちにも創造、表現の場を創りたい。そう考えた石戸さんは、早速NPO設立の準備を始めました。

「これだな!と思った瞬間には、すぐに体を動かしてしまう」のが石戸さん流。

CANVASの理事会には、NHKの元会長や大学の教授など、日本のメディア、コンテンツ界を代表するような肩書きの方がずらっと並んでいます。

「NPOの準備はアメリカで始めていました。そのときにお世話になっていた教授の関係でいろいろな方とつながることができたんです」

しかし、日本の子どもたちを対象としたワークショップをするには、やはり日本に戻るって活動した方がスピードが速いのは当然。

「そのまま研究を続けるか、日本に戻るかちょっとだけ悩みました」

普段あまり悩むことのないという石戸さんも、99%の人からアメリカに残って研究を続ける方がいいと言われてさすがに悩んだそうです。

「どっちの道を選んだほうが、楽しいかを考えていたんです」

とにっこりと言い切る石戸さん。

何よりも、自分の心に素直に問い続ける石戸さんの姿勢は、凛としたかっこよさが感じられます。

ワークショップの魅力と地域展開

ワークショップも「楽しい」が基本

CANVASには、様々なメディアを使った豊富なワークショップのプログラムがあります。日々の新しいプログラムはどのようにしてできているのでしょうか。

「テーマを決めて、スタッフでブレストしながらアイディアを出し合っていきます。考えているのは子どもが楽しくできるかどうか、ですね」

それを他の地域でやるとなったときに、何か気を付けていることはあるのでしょうか。

「ワークショップのパッケージは作るけれど、あとは地域の人に任せてしまいます。

ワークショップを自分の作品として捉えるかたもいるのですが、私は全く同じワークショップを地域でやる必要はないと考えています。変わって当然なものですからね。

もちろん、一緒に作った方が変えないで欲しいとおっしゃったらそのようにしますが」

プログラムの中に、これだけはゆずれない!というエッセンスなどはあるのでしょうかとたずねると、

「プログラムの前提が「創ることと表現すること」で、これが満たされていれば基本的にはいいとおもっています」

と、明快に答えてくださいました。

「もちろん、ある程度の制約条件をつけます。案外、制約条件があった方が、クリエイティビティが発揮できるのです。何でもやってもいいですよ、と言われると逆に何もできなくなってしまいますから。でも、それも子どもの様子を見ながらやることなので、わからない場合はプログラム通りにしてもらって、あとは任せてあります」

プログラムは、どの程度のことが書いてあるのでしょうか。

「プログラムを作ることと、マニュアルを作ることは違うでしょう。プログラムに関しては、大は小をかねると思っていて、細かく作ります。それで実際にやる人が必要だと思えば、細かいところまで見ればいいし、必要ないと思えば読まなくてもいいと思います」

地域を巻き込むCANVASの魅力

楽しく活動している石戸さんの周りには、また楽しさにひかれてたくさんの人が集まっています。

「いろいろな自治体さんからも、ワークショップに関してのお問い合わせなどは結構いただきます」

各地域で子どもを対象とした表現活動を行っている人をネットワークしていく、プラットフォーム的な存在になることをCANVASは目指しているそうです。

「こういう活動って、一つの団体でできるわけではないんです。なので、各地域に産官学のコミュニティを作るようにしています。

長崎でプログラム開発を委託されたときも、地域の自治体や大学、美術館、企業、メディアなどを巻き込んでコンソーシアムを作ったんです。今でも、コンソーシアムでは活動がなされているようです」

CANVASの手にかかれば、地域でのワークショップもうまくいかないことがないよう。コツはあるのでしょうか。

「コミュニケーションは、毎日とります。

あと、役割分担を初めに決めています。それぞれの団体の得意なところを活かして、活動できるようにするんです。地域の人が自律的に行動できることが大事だと思っています。

リーダー的に活動できる地域の人がいない場合は、熱意を持っている人を探しますね。見つけ方は、、、そうですね、出会いかな」

CANVASのマネジメント

モチベーションの源泉

もちろん、楽しく活動しているのは地域の人とだけではありません。
CANVASの根津のオフィスにも実に様々な人が出入りしている様子を見ることができます。

根津で開催されるワークショップにお邪魔させていただいたとき、インターン生やスタッフだけでなく、ご近所の絵画教室の先生も参加してくださったり、ふらっと近所のおじさんが顔を出してあいさつしたりしている光景に出くわしました。

スタッフの方々とのやりとりで気を付けていることなどはあるのでしょうか。

「NPOですし、良い労働条件がとても良い!という訳にはいきません。そういう状況で、ここがいいと思ってもらえるようにはしています。楽しい雰囲気でなければ人も集まってこないですし」

もちろん石戸さんのモチベーションも、「楽しい」。

「資金面のことは頭の片隅にいつもありますが、モチベーションは自分のやっていることが「楽しい」ことです。今は全てが楽しいです。小学校よりも、中高、中高より大学、大学よりも今、だんだんやれることが増えていって、毎年毎年楽しくなっていきます」

ライフワークとして、CANVASを続けていくのでしょうか、という質問には、元気に「はい」と答えてくださった。

「やりたいことをどんどんやって、やることは増えていくと思いますが、CANVASを続けていくと思います。もしかして、周りからはやっていることは違っていると思われるかもしれませんが、これからもずっと同じことをやっていると思います」

学生へのメッセージ

最後に学生へのメッセージをうかがいました。

「動いてみたほうが楽しいよ、ということかな。とにかくまずやってみなければ。やはり印象に残っていることは、体験したことですよね」

力強いメッセージをありがとうございました!

 

取材:平田彩恵(いの研4年)、本間靖弘(いの研4年)

サポート:西尾直樹(地球人図鑑インタビュアー)

【文責:平田彩恵】

 

  

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