フローレンスをOrganization Capacityの視点からチェキラ!
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Monday, April 28 - IYOKAN presents
PART I "CONNECTING ORGANIZATIONAL CAPACITY, PERFORMANCE, AND SOCIAL IMPACT"
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●○Research Question○●
「Organizational Capacityって何だろう?何で必要なんだろう?」
「その中でも特に、Adaptive Capacityが大事なのはなぜだろう?」
これらの問いに対して、自分たちの言葉や事例で語れるようになることが
いよかん授業第一回目のミッションです!
●○宿題たち○●
問0 事例選択(1問)
問1 プログラムベースでSocial impactを高めるには?(1問)
問2 Organizational capacityとは?(2問)
*注意事項*
この本で扱う「プログラム」とは、単発のプロジェクトではなく、
継続的に行われる「事業内容」を指します。
たとえば グラミンバンクなら「マイクロファイナンス」
フローレンスなら「病児保育」といった感じです。
それでは!Chapter 1 "Organizational Performance: The Hidden Engine of
Social Impact"を読んで、以下の質問に答えてください♪
*物足りない!という人のために、後日追加して別の文献もお届けします☆
【問0】あなたが知っている/体験したことのある事例の中で、
「このプログラムはすごい!社会にインパクトを広げてやろう!!」
という組織をひとつ、思い浮かべてください。
(マイプロでできそうな人はぜひぜひ☆)
さて、突然ですがあなたは今日からその組織の一員となりました☆
組織のプログラムとミッションについて簡単に教えてください!
私のおすすめプログラムは、フローレンスの「病児保育事業」です。
「病児保育事業」は、従来施設で対処していたものを、施設を持たずに地域の元お母さんたちをネットワークすることで病児保育を行うプログラムです。
このプログラムのミッションは、子育てと仕事の両立を可能にすること。
子どもの急な風邪や発熱で、お母さん達が会社を休み、そのことで会社をクビになったりしないように、という願いが込められています。
※ここで紹介した事例をもとに、以下の問いに答えてください!
【問1】「このプログラムはきっとソーシャルインパクトをもたらす!!」
と意気込むあなた。
そこで、P.16-P.17で挙げられているSocial Impactを広げる三つの戦略を元に、
【問0】で紹介した事例における組織で今まで行われてきたこと、
今後できそうなことを考えてみてください。
※Social Impactを広げる三つの戦略
①Expansion(拡大)
- フローレンスを本部として、サービスの提供地域を広げることがこれにあたる。そのために、保育スタッフを拡充したり、会計や広報、人事などのバックオフィス機能も拡大する必要がある。
②Diffusion(拡散)
- フローレンスのモデルが、メディアなどに取り上げられることによって全国で同じモデルの病児保育を目指す人が増える。
- また、その各地の動きに対応してフローレンスが、非施設型病児保育に関してのプログラムをノウハウ化した支援協会を設立。
http://komazaki.seesaa.net/article/88289426.html
③Policy Reform(政策改革)
- 「補助金のジレンマ」の解消:=病児保育事業のために補助金をもらうと、価格設定の自由などが奪われ赤字必至の状況が改善されるらしい。これによって、日本の病児保育業界が前進する。
http://komazaki.seesaa.net/article/85088760.html - 病児保育がそもそも必要とされる社会=子育て中の女性が会社を休むことでクビになる社会そのもがおかしいという問題意識から、社会の雰囲気や会社の意識を変えていこうという事業が新たに立ち上がる。
【問2】やがて、三つの戦略である程度の進展は遂げましたが、
なかなか社会へのインパクトは広がりません。
「ミッションを達成するには、プログラムだけじゃなくて、
それを支える組織の経営力も大事なのかな?」
と感じたあなた。
これまでのOrganizational capacityとPerformanceを、
振り返ってみることにしました。
(1)P.19-P.22を参考に、添付の「OC表テンプレート」を使って、
あなたの組織のOrganizational capacityとPerformanceを
○△×で評価してください!評価の理由と根拠はなんでしょう?
分からない項目に関しては各自リサーチしてみよう♪
(原文だけではぴんとこない人!日本語版をこっそりご覧あれ◎)
回答は、こちら。
(2)この結果を踏まえて、あなたの組織(またはマイプロ)にとって
「Organizational Capacityって何だろう?何で必要なんだろう?」
Organizational Capacityは、プログラムを行っている組織を全体的に捉えることで、ミッション達成を早めことのできる力のことだと思います。
プログラムをいくら改良して拡げることができているとしても、プログラムが継続的に改良される仕組みや、スタッフが常にモチベートされている環境があることの方が長期的に見れば、社会問題を解決するにあたっては重要だからです。