【フィールドワーク】クックパッド潜入隊!(佐野さんインタビュー篇)
こんにちは!いのけん2期目に突入しました!大辻健太郎でございます。2月28日に私大辻健太郎と、料理大好き坂崎あゆみで、クックパッド株式会社にお邪魔してきました!!第1弾として、社長の佐野陽光さんのインタビューをお送りします。
クックパッドとは誰でも料理のレシピを紹介できるサイトで、合計30万品以上のレシピがボランタリーに公開されています。女性の方なら、知っている方多いのではないでしょうか。
詳しくはHPをご覧下さい。
サイトに行くと、材料など様々なキーワードで検索をかけることができますし、ユーザー視点に立った面白いコンテンツがたくさんあります。「今冷蔵庫に○○が余っているんだけど、何を作れるかな?」というときに検索をすると、とっても便利です。
私達がお邪魔すると、目の前が何と!キッチン!さすが料理のサイトを運営する会社です。
さすが、クックパッド!見事なキッチンです。これなら思わず料理しちゃいたくなりますよね!
お昼ごはんのメニューは
・ほうれん草とえびのカレー
・ひじきのサラダ
・青菜と油揚げの炒め煮
・豆腐とベリーのクリームパフェ
・ロイヤルミルクティ
作っている料理を見ながらあゆみさんが首を傾げています。
「この料理・・・どこかで見たことがあるような気がする・・・。」
実は、この料理はクックパッドユーザーのあゆみちゃんが公開したレシピで、これをご存知だった社員の草野さんの粋な計らいでお昼ご飯のメニューに取り入れてくれてくださっていました。最高のおもてなしにあゆみちゃんも私も感動しまくりでした。
それでは、以下はあゆみちゃんのインタビュー記事です!
佐野さんインタビュー
佐野さんは、我が慶応大学SFCキャンパスの卒業生なのです。詳しくはクックパッドホームページをご覧下さい。
http://cookpad.com/info/jobs/member.cfm
僕がやりたいことは、世の中にスカッとした笑顔を増やすこと
あゆみ
「佐野さんの会社の立ち上げから今に至る体験を色々と伺っていると、私だったら絶望したり、無人島に逃げ出してしまいたくなったりしそうです。なのに、どうして佐野さんは数々の困難から今も逃げずに、こうして仕事を続けていらっしゃるのでしょうか。また、こうして若い人に笑いかけられる余裕まである佐野さんであることができるのでしょうか。」
「それは、本当にやりたいことだから。僕がやりたいことは、世の中にスカッとした笑顔を増やすこと。でね、仮に無人島に逃げ出したとしても本当に、本当にやりたいことであれば、いずれまた同じことをはじめるんだよ。それなら、やめずに続けた方が合理的だよね。」
やりたい・得意・やるべきを重ねられる人
佐野
「世の中にスカッとした笑顔を増やすために、クックパッドとして大切にしていることは3つあります
1つ目が、【それをすれば料理が楽しくなるかどうか?】【スカッとした笑顔を増やすかどうか?】。つまり、『やりたいこと』です。
2つ目が、【世界でナンバーワンになれるか?】。つまり、『得意なこと』です。
3つ目が、【儲かる仕組みがそこにあるか?】お金を払っていただけるというのは、世の中に求められているといういこと、つまり『やるべきこと』です。
やりたいこと、得意なこと、やるべきことの3つが重なることを、クックパッドはこれからもやり続けて行きます。実はそれはクックパッドだけでなく、クックパッド社員一人一人も全く同じなのです。社員が個人としてやりたいこと、得意なこと、やるべきことの3つが重なることを、各々の仕事としてやってもらっています。」
あゆみ
「クックパッドの方針と、クックパッドの社員の方針がまるで同じって素晴らしいことですね。常々思っていたのですが、法人って「人」 がつきますよね。これって個人の「人」と同じかもしれない。法人にも人格があっていいんじゃないでしょうか。そして法人と人格と、個人の人格が同じ組織で働けたら、それは幸せだろうなぁと感じます。」
考えきって、やってみて、正しい理解に辿り着く
佐野
「でもね、やりたいこと、得意なこと、やるべきことの3つが重なることしかやらないというのはなかなか難しいことなんだよ。もしも2つ重なっていたとしても、1つ重ならなければ「やらない!」と判断するということなんだ。よくあるパターンは「やりたいことであって得意なことだ。でも世の中には求められていない。だから、やらない。」というパターン。他にも、「得意な分野で儲かることも分かる。しかしやりたいこととはズレがあるから、やらない。」ということもありえるね。
周りの人がガチャガチャいってもそんな決断を貫くのはなかなか厳しい。そもそも、「やりたいことは何なのか?」「得意なことは何なのか?」「求められているのは何なのか?」についての正しい理解が絶対に必要で、考えきらなくてはいけないんだ。」
あゆみ
「正しい理解の為に必要なことは、考えきることだけでしょうか。井上英之ゼミでは、ゼミの授業とは別にマイプロジェクトというものがあります。これは、学生が自分でやってみたいと思うプロジェクトを実際にプランを立てて、PDCA(Plan→Do→Cheak→Action)のサイクルを1学期中に何度も回してみることで、自分の志向性を見つけていってもらうものです。自分が好きそうで、社会をよくしそうなことを、とにかく見つけてまず動いてみる、動いてから振り返り、また動く・・・それを繰り返すのです。失敗も大歓迎。失敗から何を学ぶか、失敗からどう立ち上がるかで、だんだんと自分というものを、自分が描きたい未来についての正しい理解に近づいていきます。
正しい理解なんて、やってみなくちゃわからないかもしれない。でも、所詮は学生の1学期間のマイプロジェクトだから、失敗も大歓迎とはいえ、絶望したり、無人島に逃げ出したくなったりまでの酷い失敗はしないんです。せいぜい夜寝られなくなる程度・・・(大辻なら、ここつっこんでくるだろなぁ。)その点、佐野さんは会社という立場なので、規模も責任も全然違うし、「正しい理解の為にとにかくやってみろ」ってわけにはいかないのではないのでしょうか。」
佐野
「まぁ、とにかくやってみな。やってみなきゃわからんことというものも本当に山ほどあるよ。案ずるより生むが易し。心配しなさんな。」
佐野さんの最後の言葉は、やはり、実際にやって、考えた結果として行き着いた答えなのだろう。短い言葉であったがとても重みを感じました。しかし、佐野さんはいつもいつも笑顔。この笑顔で社員のみなさんも、そしてオフィス全体も笑顔で溢れていました。
午後の仕事に入り皆さんしゃきっと気持ちを切り替えて仕事に取り組んでいるのも印象的でした。メリハリがついていて気持ちいいです。
佐野さん、ありがとうございました。
(大辻健太郎、坂崎あゆみ)