【 導入 】
『使える弁証法』を読んで、「螺旋的発展」だと思うものを、
ひとつ挙げて、みんなに説明してください。
例：「競り」と「ネットオークション」
◆文献から
「文（ふみ）の文化」と「電子メール」
電子メールは、「音声」でなく、「文字」によるコミュニケーションであるため、電子メールの普及にもない、かつての手紙を書く文化が復活してきている。
心に響く言葉を送ってくれる人、追伸からあたたかい気持ちが伝わってくる人など、「手紙美人」ならぬ「メール美人」が増えている。
◆思いついたもの
「村社会」と「Mixi」
以前、村社会では、人と人のつながりが密であった。しかし、ネット革命が起きたことによって、村でのつながりはなくなっていったが、MixiというSNSを用いることによって、新たな繋がりやコミュニティが復活してきている。
【 其の壱 】
ハーバードMBAのSEコース在籍の友人スティーブがいの研に遊びに来ました。
「Hey baby, 日本は欧米のマネばかり！Originalなアイディーアはないのかい？」
スティーブにも分かるように、かつ、今まで学んだ授業のエッセンスを使って
担当事例を説明して、ぎゃふんと言わせてやってください。
①キャッチコピー：「世代を超えた社会起業家としての重源」
②事例内容
・ 勧進聖とは？（wikipedhiaから）
Ø 勧進とは、寺院の建立や修繕のために、信者や有志者を説きすすめてその費用を奉納させることをいう。
Ø 初期の勧進は主として、勧進聖・勧進僧・勧進上人とよばれる僧侶によって担われていた。
・ 重源とは？
Ø 治承４年、東大寺がもえ、そのとき造東大寺大勧進（責任者）に抜粋されることになったのが、この重源である。
Ø 東大寺再建について、税収を再建費用にあてることが許されていたが、重源自らも、勧進聖、土木建築や美術装飾に関わる技術者・職人を集めて組織し、勧進活動により再興に必要なお金を集めた。
Ø 重源の著作としては、「南無阿弥陀仏作善集」を記していて、今日、一部で戒名に阿弥陀仏をつけてるようになったのは、重源の普及であると言われている。まさに考えのスケールアウトですね。
③どこが面白い
・ 東大寺修復のための「知識結」
Ø 各所に「知識」（仏の公徳を得るために私物を提供する人々のこと）を結び、これをネットワークする「勧進聖」を募り、これらを縦横に組み立てながらプロジェクトを進めるという方法。そのリーダーを「大勧進」といった。これは、まさに前回デザイン班で学んで、衆知創発という考えです。
・ 人を巻き込む力がやばい重源
Ø プロジェクトに１４年もかかったという。そして、西行や、実に多くの公家、武家、僧侶、工人が動員されていて、それほどの大規模なナショナルプロジェクトを成功させた重源は、リーダーとしての才能がすごかったと思う。
【 其の弐 】
某自動車整備会社の中村社長（58）がいの研に遊びに来ました。
「ネイチャーキャピタリズム？それは新しい育毛剤かい？」
自然資本主義の4つの戦略（『自然資本の経済』P38,39）をそれぞれ、
自分の好きな事例を用いて、そんな中村社長が納得するように
説明してください。事例はひとつでも複数でも構いません。
１「資源生産性の根本的改善」
①資源の枯渇を遅らす＋②汚染を減らす＋③生産性向上の３つの組み合わせによって、資源生産性の根本的な改善ができる。
例えば、車の例でいくと、石油は枯渇するときがくるが、それを遅らすこと、そして、ガソリンによる二酸化炭素を減らすこと、だけど、今までと同じように走ることができれば良い。
２「バイオミミクリ」
これは、「ごみ」という概念そのものをなくすこと。使ったものが、また新たな資源になることから、汚染されることもなくなる。１の根本的な改善の一つになる。
３「サービスとフローに基づく経済への移行」
４「自然資本への再投資」
１の①に繋がってくる話で、自然資本を維持し、さらに汚染を減らすことによって回復させる投資を行うこと。