【 其の壱 】
ハーバードMBAのSEコース在籍の友人スティーブがいの研に遊びに来ました。
「Hey baby, 日本は欧米のマネばかり！Originalなアイディーアはないのかい？」
スティーブにも分かるように、かつ、今まで学んだ授業のエッセンスを使って
担当事例を説明して、ぎゃふんと言わせてやってください。
その際に㈰〜㈫を必ず盛り込んでください。
キャッチコピー：
仁術で廃村が復活！
事例内容：
スティーブ、なめたこと抜かしてんじゃねーぞ。
日本の特異性は世界が認めてるだろーが。
お前んとこのアメリカはせいぜい２００年くらいの歴史だろ？
こっちじゃアメリカができたときくらいから独創的なアイディアで活躍した人がいるんだぜ。
二宮尊徳（二宮金次郎、通称にのきん）は偉大だぞ。
村民の怠惰でボロボロっになった村を仁術の施しで再興させたんだ！
Jin-jutsu? じんじゅつは仁徳をもって人を助けること。
その当時、幕府や藩による政策は、村民にお金を与えたり税金を免除したりが主流だったんだけど、
二宮さんはそのことが逆効果になって事態を悪化させてるって言ったんだ。
Bakuhu? そんくらい予習してから日本に来てくれよ〜
なんでかって？ そういう援助は人々に貪欲な心と怠け癖を起こさせて、甘えるようになるからだよ。
今のまま生活を変えなくても周りが動いてやってくれる〜みたいな。
あと人々の間に争いを引き起こすもとになるとも言ってたな。
荒地は荒地自身の力で開発され、貧困は自力で立ち直らせる、それが彼のモットーだった。
とある藩主から依頼されて廃村の再興を試みるわけだけど、とても簡単じゃなかった。
だけどやり通したんだ。
成功の秘訣は以下のポイントだろう。
１：私事を犠牲にして公の仕事を腹をくくって引き受けた。ハンパないコミット。
２：反対者や移民に対してはよりいっそうの配慮を。結局改心して味方になる。
３：部下の評価規準は動機の誠実さ。大きなことを成し遂げたかどうかではない。
４：現状の回復だけでなく、将来の蓄えまで意図した。結果的に飢饉を乗り越える体力に。
詳しい手法やストーリーは省くけど、問題は技術や環境のせいじゃなかったんだ。
仁術に加えて、不断の努力と倹約。
まさに道徳力をもって経済＆社会のイノベーションをもたらした二宮さんを覚えとけよ！！
スティーブ「ぎゃ、ぎゃふん！」
【 其の弐 】
某自動車整備会社の中村社長（58）がいの研に遊びに来ました。
「ネイチャーキャピタリズム？それは新しい育毛剤かい？」
自然資本主義の4つの戦略（『自然資本の経済』P38,39）をそれぞれ、
自分の好きな事例を用いて、そんな中村社長が納得するように
説明してください。事例はひとつでも複数でも構いません。