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いの研 2007年11月5日ログ:さっち 「投資サイドから見る社会起業 第一回」 BY. JOAMB ♪目次♪PART1:ベンチャーフィランソロフィーの概念☆Venture Philanthropy(以降VP、これも今回のキーワード)登場へのいきさつ☆従来の財団とVCの支援先との関係の違い☆☆従来の財団がVCから学び、変えるべきこと☆☆VPの定義の例を紹介PART2・VPの事例を見てみよう!!!☆各自1個ずつVPを調べて発表☆まとめLAST:JOAMBからのまとめ パート1:ベンチャーフィランソロフィー(以降VP)の概念 VPの概念登場のいきさつ(人形劇で) ぱちぱち~♪場人物→とりはさん、みゆあさん(笑) あのね・・・VPは従来の対抗概念として生まれました(突然こんな話するんだw、一同笑)財団は・出資額は大きくても、支援先のNPOが生み出すソーシャルインパクトがあまり大きくならなかった・確信的なプログラムに助成金を出すだけで継続することや、組織力の強化に無関心だった 一方、Venture Capital(以降VC。今回のキーワードのひとつ)なるものがあった。 VCとは:急成長しそうなベンチャー企業に投資する団体。 資金を提供し、Capacity Building(=経営能力支援、以降CB)をする。→組織の力が強化 組織が強いと、株式公開したとき株価が高くなる→未公開株を持つVCは、儲かる。=リターンを得られる。 財団は「予算の消化」「寄付(Grant)」でVenture Capitalは「投資(Invest)」 2.Venture Philanthropy(以降VP、これも今回のキーワード)登場へのいきさつ☆従来の財団とVCの支援先との関係の違い☆
財団 | VC | |
リスクマネジメント | 成功確率を高めようとしない予算消化(法的義務) / 担当者報酬と成功が無関係 | 成功確率を高めようとする |
効果測定 | 助成中のプログラムの有効性だけ組織力の強化を通じた長期的な目標達成に無関心。 | 財務を含め組織力全体を評価対象に組織力強化に対して支援し、長期にわたってモニターする。 |
リレーションシップのつくり方 | 資金関係と第三者による実施の監視がほとんど。助成案件審査が最大の仕事。助成開始後は比較的仕事少。1人の担当者で数百の支援案件を判断。 | 資金のみならず企業活動全般への支援を行う担当者が投資先企業の役員となり、スタッフ雇用の判断も。出資後もケア。ひとりの担当者で3~5社を担当。 |
出資方法 | 金額は低く、対象は広く少しずつ多くの団体に支援する。 | 適宜資金は追加し、対象は集中追加出資に協力的。経営陣は組織のマネジメントに専念。 |
協力の期間 | 短期中心95%以上が1年以内。 | 中長期期間中心ほとんどが5年〜7年関わる。 |
出口 | 助成期間だけで関係が終わる。次なる資金調達も困難。 | IPOで関係が解消。企業はさらなる発展へ |
リスクマネジメント | • 財団側担当者の報酬と、非営利組織のパフォーマンスを関係させるなど、担当者に成功確率を高めるインセンティブを働かせる。• 効果的な金銭面からの支援を行えるように、担当者へスキルを身につけさせる。 |
効果測定 | • プログラムだけでなく、非営利組織全体の財務管理や経営、全てに対するモニタリングを行い、長期的成長ができるように支援を行う。 |
リレーションシップのつくり方 | • 助成前だけでなく、助成後の継続的な支援も行う。• 担当者が抱える案件の数を減らす。• 非営利組織の経営そのものにも役員派遣やスタッフ雇用などの支援を行う。 |
出資方法 | • 助成後の変化にも対応して、追加での資金提供も行う。• 助成単位も予算消化的に不用意に広げるのでなく、効果的な対象に絞る。 |
協力の期間 | • 短期的なプログラムのサポートでなく、中長期的な組織成長への支援を行う。 |
出口 | • 次なる資金調達が可能な組織力をつけさせ、自立的な経営が可能な状態になってから。• 他の財団が前段階で資金提供をしていても、更なるステップアップに必要な助成プログラムを提供可能にする。 |