井上英之 研究室

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【  導入  】
『使える弁証法』を読んで、「螺旋的発展」だと思うものを、
ひとつ挙げて、みんなに説明してください。


紙芝居と映画館とか、豆腐売りと移動販売車とか、いろいろ考えたのですが、ちゃんとつながりがあるかどうかがわからなかったので、【喫茶店と漫画喫茶】を私はあげたいと思います。

漫画がおいてある喫茶店というのは、昭和50年代に一度ものすごいブームが起こったそうです。1人で喫茶店に訪れる人の読み物として漫画を提供する、というスタイルから、漫画を読むために喫茶店にいく、という行動を生み出しました。

それが、気づけば「漫画喫茶」というのは単に漫画がたくさんおいてある喫茶店というだけでなく、れっきとした固有名詞としての存在を確立し、日常的なものになってしまいました。それは、インターネットの普及により、漫画と同じように“1人で楽しむ”選択肢が増えたことによって、漫画喫茶がそれらを全て兼ね備えてみた結果、人気を集めるようになったのではないかと思います。最初は漫画ファンのための場所だった漫画喫茶が、DVDを見たい人、インターネットを使いたい人、強いては空いた時間で休みを取りたいビジネスマンなど、さまざまな人のニーズを満たすことのできる場所へ発展しました。モノが変わったわけではないけれど、場所としての役割が大きく広がったという意味で、「螺旋的発展」と言えないでしょうか。

【  其の壱  】
ハーバードMBAのSEコース在籍の友人スティーブがいの研に遊びに来ました。
「Hey baby, 日本は欧米のマネばかり!Originalなアイディーアはないのかい?」
スティーブにも分かるように、かつ、今まで学んだ授業のエッセンスを使って
担当事例を説明して、ぎゃふんと言わせてやってください。

 一輪車に乗った仏の底力

【勧進聖:重源】

 「勧進」とは、もともとは仏教用語で人に勧めて仏道に入らせ、善根・功徳を積ませることを意味したが、平安時代の終わりごろからは、寺社の堂塔や仏像の造立・修理のために、人々に勧めて込め・銭の寄付を募ることを意味するようになった。この勧進に従事したのが「勧進聖」と呼ばれる僧侶たちだった。12世紀末は、日本のあちこちで勧進活動が行われていた時代で、勧進聖たちは勧進帳をもって諸国をめぐり、橋のたもとや、寺社の門前などで、寺社の縁起(由来や霊験)を説き、勧進芸能を行って寄付を募った。
 東大寺大仏、大仏殿、南大門の大勧進を務めたのが、重源だった。弟子たちの協力を得ながら、勧進し、東大寺の再興に尽力した。大勧進というのは、複数の勧進聖を動員して行われる勧進事業をとりしきる総責任者のことである。技術者集団などの編成・指揮もして寺院の修造・建設などを完成させた。総責任者。資金・資材を公平に配分でき、すぐれた技術者集団を集め、組織できる能力、ようするに、高い勧進能力をが必要とされる役職だった。
 重源は、霊地・霊山を行脚して修行し、各地をまわって仏法を説き、造寺・造仏・写経・鋳鐘や端などの建設に携わったり、池を掘るなどの社会事業を実践した。やがて阿弥陀仏への信仰を深めて、高野山を本拠とするいわゆる高野聖の一員となったといわれている。
 東大寺再建の際の重源のやり方は、「知識結」とよばれる、各所に「知識」(仏の功徳を得るために自分の所有物を提供する人々のこと)を結び、これをネットワークする「勧進聖」を募って、これらを縦横に組み立てながらプロジェクトを進めるという方法だった。
 それを行うための具体的な方法として、6台の一輪車で全国行脚を行い、「南無阿弥陀仏を名乗る一輪車乗り」という一風変わった振る舞いで人々の注目を浴びながらこのプロジェクトに参加することが仏法の体得につながることを暗示し、資金を集めた。また、室生寺の舎利を黙って盗み出して、法皇に献じるなど、さまざまな方法を使って後白河法皇や九条兼実や源頼朝らをはじめとする権力者からの大口の寄付も積極的に取り付けた。
 プロジェクトが始まって14年後に、ようやく大仏殿は完成し、その8年後に総供養が行われた。

③どこがおもしろい(exciting! interesting! wonderful! cool! sexy! etc.)のか
 ともかく一輪車にのった61歳のおじいちゃんの図を思い浮かべてにんまりしてしまいましたが、当時、寺院の再建などで国家規模のプロジェクトを行う際には、国費や受領国司が財源をまかなうケースが多かったという状況の中で、東大寺再建のような大規模プロジェクト全体を1人の僧侶がとりしきり、全責任をもって資金調達までを組織して行ったということが、まずすごいことです。
 また資金調達の際に、戦略的に国内の資源を利用して、人が動くポイントを一つ一つデザインしていっている点がとても面白いと思いました。例えば、一輪車で全国行脚をして、人々が目をひきつける方法を模索して、個人がプロジェクトに関わることのメリットをしっかりと提示してまわるなど、個人が動くきっかけを作り出すその方法に特異性をもっている点です。多くの勧進僧をネットワーク化して、当事者意識を持たせたことも、大きな成果が出せたひとつの要因かもしれません。(ちょっと詳細がわからないので、もう少し調べますね)
 また権力者からの大口のお金を引き出し、必要な場所に回すために、多少常識を外れたこともやってのける、その実行力がCOOL!と思いました。

【 其の弐 】
某自動車整備会社の中村社長(58)がいの研に遊びに来ました。
「ネイチャーキャピタリズム?それは新しい育毛剤かい?」
自然資本主義の4つの戦略(『自然資本の経済』P38,39)をそれぞれ、
自分の好きな事例を用いて、そんな中村社長が納得するように
説明してください。事例はひとつでも複数でも構いません。

1.資源再生産の根本的改善

資源生産性の向上とは、「原材料やエネルギーの使用量を少なくしたにもかかわらず、製品やその工程から得られる効用や仕事量は同じである」ことをさす。例をあげると「ウォームビズ」もそのための取り組みの1つであろう。環境省が行っている「チームマイナス6%」の取り組みの1つで、具体的には暖房を20℃に常に設定することによって、暖房に頼らずに働きやすい暖かい服装で仕事をしよう、という呼びかけだ。

2.バイオミミクリ

生物と生態系のプロセスを模倣した産業システムを作り出すことである。太陽光で充電される腕時計や、体温によって充電される医療機器がそれにあたるのではないだろうか。体内に埋め込む医療機器や、一日中身につけている必要のある医療機器など、動かし続ける必要のある機器に対しては、そのエネルギー補充が課題だった。常に存在する人間自身のエネルギーを利用することで安定したエネルギーを得ることができ、さらに電池交換のコストが減る。腕時計に関しても同じくである。

3.サービスとフローに基づく経済への移行

「消費者が財を購入するのではなく、リースまたはレンタルで『サービス』を利用する」ことである。漫画喫茶がその代表格だろう。漫画を買って、古本屋で売って、また買う・・というサイクルが、今や漫画を読もうと思ったら漫画喫茶にいく、という流れが若者の中で一般的になりつつある。断っとくと、私は旅行のときしか利用しません(笑)。コレクターでもなければ、「読む」ことが目的なので、所有しないで数百円でいくらでも読めてしまう場所として、漫画喫茶の流行は地球にも優しいといえるのかもしれない。

4.自然資本への再投資

「生態系から生じる重要な生命維持サービスのフローを維持または増加させる」ために、自然資本への投資をすることである。例えば住友林業でいえば、「環境予算」というのがそれにあたるのだろうか。各部署から環境保全のための予算案を提出し、合計6,648,000,000円の予算が環境保全のために割かれている。たとえば、土壌汚染対策や、持続的な森林を保全するための取り組みなど、自然と隣りあわせの事業ならではの責任を全面的にアピールして取り組んでいる。

 
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