●宿題1●
既存の財団に対して:
ベンチャーフィランソロピーは既存の財団に、新しい形の投資、新しい投資の意味を教えた。お金を投資して「はい、終わり」なのではなく、継続的に監査したり、きちんとビジネスリターン・ソーシャルリターンと結果を重視するようになった。また、評価というものの重要性に気付かせたと考えられる。より、繋がりをもった関係を投資先と持ち、どのように財団があるべきかを見直させた。
ビジネス界に対して:
まさにソーシャルミーツビジネス!!
ビジネスセクターにいる人たちに、ソーシャルを伝えた。ただただ、仕事をしているビジネスセクターにソーシャルリターンなどについて伝え、今までの利益のみ追求型ではない新しい形のビジネスを紹介したと考える。
●宿題2●
【dot com boom】
ベンチャーフィランソロピーとドットコムブーム(インターネット関連の新興企業ブーム)が同時期に起きたのは偶然ではないと言われている。
インターネット関連の新興企業の経済ブームは、フィランソロピーに始めて関与する、お金を増やしただけでなく、お金持ちを増やし、新しい若いドナーがたくさん誕生した。
そしてこのdot com ブームは彼らドナーに自信を与え、彼らだけでなく、周りも補助金の根本的なあり方ややり方が根本的に変わると信じさせた。みんなが、自分たちが成功した方法でフィランソロピーの方面でも成功できると考えていた。
またdot com ブームは、ベンチャーフィランソロピーの名を広める役割も果たした。ベンチャーフィランソロピーが受けたメディアの注目のほとんどは、dot comブームに伴ったものであった。これらメディアの取材は、確実にベンチャーフィランソロピーとそれに対するディベートの普及を加速させたといえる。
最後に、dot comブームはバブルならではの心的傾向を生んだ。お金を潔く使い、楽観的で自信にあふれ、経済の成功と同じようにフィランソロピーで成功する気持ちでいっぱいにさせた。
【The role of opinion leaders】
ベンチャーフィランソロピーの普及に欠かせなかったのが、ベンチャーフィランソロピーにおける文化を構成し、それ自体を促進させるために、慎重に入念に取り組んだ“opinion leaders”とよばれる存在である。Opinion leadersは、普及させるのに欠かせないベンチャーフィランソロピーの文化におけるレパートリーと、主要部となる専門的な知識を確立させた。また、そのようなベンチャーフィランソロピーの基本を戦略的に専門家のネットワークへと流し、新しいドナーや専門家を分野へと呼び込んだ。これらopinion leaders自身がベンチャーフィランソロピーを進めていた先の専門家のネットワークやコミュニティーの一部であり、その中での言葉や文化、認識を共有していたことが普及の効果にとても重要であったと研究されている。
Opinion leadersの中には、メディアに取り上げられたり、ビジネスの協会の集まりや、会議などで前に立ち、既存のビジネスモデルの問題点を挙げてから、それより優れた形としてベンチャーモデルの特徴を説明し、ベンチャーフィランソロピーをより効果的な、約束された代案であると紹介した。
このようにして、Opinion leadersは影でも、新しい多くのドナーや専門家をベンチャーフィランソロピーの分野へと紹介していった。
●宿題3●
質問とずれてしまっていたらごめんなさい。Opinion leaderとしてというよりも日本の現状を少しでも変えるために自分に出来ることを考えてしまいました(汗)
私は今の日本の状況の原因となるものの一つに、ベンチャーフィランソロピーやベンチャーキャピタルに関する認識不足があると考える。私自身、今回の授業で初めてこのような言葉を耳にした。このような分野に触れる機会がまだまだ社会にはないのではないか。
私は今まで、ユニセフのボランティアや、NGOで活動をしてきた。その中で、ベンチャーフィランソロピー以前に投資を通して社会貢献するという考えに出会ったことがなかった。それからもわかるように、このようなアイディアを全く知らない人がたくさんいると考えられ、私の活動をしていく中で出会う人たちの多くもそうであると考えられる。
そこで!私にできることとして、ワークショップを通して、ベンチャーフィランソロピーやベンチャーキャピタルについて知らせることをやりたい。
アイディアとして:
自分にお金があった場合、その使い道として何があるか考えよう!
WSの参加者には、お金に見える何か(嘘の札束などを配る)そして、
“あなたの前に今1000万円があります。これで世界を変えろと言われました。あなたはどう使いますか。”
と質問を投げかけ、考えてもらう。
もしかしたら、全額寄付と考える人もいれば、工場を作って人を雇うと考える人もいるかもしれない。もし、社会起業家の存在や、ベンチャーフィランソロピーなどについて全く知らなければ、投資という発想に辿りつかない可能性も高い。
そして、
“今から5年が経ちました。そのお金は今いくら残っていますか。あなたが行った行為で社会はどれくらい変わりましたか。”
と問いかける。
寄付と答えた人は残金はないかもしれない。工場を作った人は、雇った人の分の生活しか変えられていないかもしれない。
色々考えたところで、社会起業家の存在、それを支援するベンチャーフィランソロピーの存在を知らせる。
このような、ブレインストーミングを行って、知ってもらうことが可能かと感じる。そしてもっと多くの人に知ってもらい、日本での知名度を上げ、普及させたいと考える。