井上英之 研究室

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【課題1】

     既存の財団に

Measurability(数値化すること)が進んだ。

 

先週の授業で扱ったように、既存の財団が実施する支援はプログラムへの助成であり組織全体のキャパシティビルディングには無関心であった。これに対して、Venture Philanthropyはソーシャルインパクトを高めることに意識があり、組織自体のキャパシティビルディングや投資効果を数値化するなどした。

 

ここでポイントなのは、Venture Philanthropy Venture Capital同様に、投資効果を計ろうとし、そのことが投資においてのティッピングポイントになったこと。そして既存の財団が数値化することの重要性を学んだことである。

 

ティッピングポイントになりえたとはどういうことかというと、社会的リターンを数値化しようとしたことで投資する側もより効果の上がる投資方法を考え、また投資を受ける側も説明責任を果たすために努力するといった、「正の循環」が生まれたことである。既存の財団には財団のよさがあるが、一方で自分たちとは異なるVenture Philanthropyが成果を挙げているのも事実であり、その良さの1つであるMeasurabilityを取り入れようとしているのである。

  

     ビジネス界に

 

ソーシャルセクターへのイメージ変化。

 「ドットコム・ブーム」で成功を納めた人たちが、ベンチャーキャピタル的な手法を利用し成果を挙げたことで、ビジネスセクターの人たちにソーシャルセクターでも何か面白いことができるのではないかと思わせた。 

単純に「寄付してくれ」「ソーシャルセクターに関わってくれ」とビジネスセクターの人に言ったとしても、彼らにとってのwinがないしやり方もわからずコミットはしてくれない。しかし、すでに自分たちがあたりまえとしてきたMeasurabilityやハンズオンを意識しての投資が重要で、同じビジネスセクターにいた人たちが成果をあげていると知り、「あ。ソーシャルセクターって意味の分からない世界ではなく、自分たちにも何か出来るかも」と思わせることができた。そしてより多くのお金やコミットが引き出されたのだ。

 

 

【課題2】

     Dot com boom  

IT企業で成功を収めた「ニューエコノミー」の人々が、次なる挑戦の場としてソーシャルセクターで活躍をした。彼らは自分たちのお金を投入するだけでなくベンチャーキャピタル的な手法や考えを導入した。そして彼ら「IT長者」はメディアからも注目を集めており、人やお金がソーシャルセクターにより集まりやすくなった。 

問い3につながる話であるが、日本で社会起業がより成果を挙げるためには、「IT長者」やビジネスセクターから巨額の資金が入ってくることが必要であると思う。というのも、社会起業的な発想やネットワークは日本でも少しずつできてきているが、肝心のお金が欠けており大きなスケールで事業が出来ておらず、対象となる人や地域が小さくなってしまっているからである。良いことをしていても対象が小さくなってしまうのではもったいない。アメリカの例を読んでいて、海外でも日本でも社会分野のムーブメントを大きくするには、自分たちで1つ1つ良い事例を作っていくだけではなく、どう大きな資金の流れを作るかがキーワードであると思った。 

また余談になるが、「IT長者」が道徳的観点からソーシャルセクターに関わったのではなく、次なる挑戦の場として登場しているのも面白いと思った。この話で思い出したのが、ヤマト運輸の元社長で後にスワンベーカリーを起こした小倉昌男さん。共通する点がいくつかあるように思う。障害者が可愛そうだからなんとかしなくてはという発想ではなく、自分の経験をどうこちらの分野に応用できるかを考えていた点。自分のもつ資本やネットワークを利用した点。そして、小倉昌男という有名人が今まで閉じられていたソーシャルセクターに風穴を開けメディアで取り上げられた点などが共通するのではないか。 

ただ、小倉昌男さんがソーシャル分野で活躍したのには、個人的動機があっただろうし、また活躍するにはソーシャルセクターで働く人にわかるような言葉で話をしなければならなかったという話を聞いたことがある。 人や資本・ネットワークが大事なのは分かりきった話ではあるが、アメリカで人や資本が集まった背景にある「挑戦の場」という発想、そしてソーシャルセクターとの言語理解の経験、すごく面白いと思った。もう少し詳しく調べてみたいと思う。  

communication across professional and peer network 

Venture Philanthropyを思い立ったとき、そして実施し後も、情報の交換をするネットワークが大きな役割を果たした。ネットワークってすごく大事だと思う。 というのも、人の経験やアイディアを借りることで自分にはない視点を補えるし、資本も手に入ったりするので。

実際に日本でもいのさんがやっているSVPやSIJなどのネットワークは人やお金をつなぐ役割を果たしていると思う。 僕は実際にビッグイシューとうSVでインターンをしていて、こうしたネットワークにすごいお世話になっている。ビッグイシューという組織の説明をさせてもらったり、CSRの一環としてうちと組まないかといった提案をさせてもらったりする。そうすると実際にビッグイシューに協力をしてくれる団体がでてくる場合もあるし、協力は出来ないけど人を紹介してくれたりする。例えば、NECとホームレス(ビッグイシュー販売者)に対してパソコンクラブを進めるという話になったとすると、他のIT系の企業にもそうした話がいつのまにか伝播して「うちともやりませんかー」とか言ってくれる可能性もある。これは従来、SVやNPOの人が1つ1つの団体に当たっていたコストを大きく下げてくれている。そして応援した側も、応援された側も、ネットワークを通じて経験が蓄積されるのだ。 

Venture Philanthropyがはじまり、ソーシャルセクターを応援したときに生じる問題が、言語の違いだと思う。このときネットワークを築きアイディアや体験、人や資本を循環させるというのは、Venture Philanthropyにおいてものすごく重要なファクターだったと思う。

 

 
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