井上英之 研究室

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【課題1Venture Philanthropy Philanthropy  Marketの何をどう変えたムーブメントだったの?】
Venture Philanthropy
は、既存の財団に、また、ビジネス界の社会への関わり方にどのような影響を与えましたか?また、前回の授業もふまえて、Venture Philanthropyは社会起業家の何にどのような影響を与えたと思いますか?

 

こんにちは。大辻、大辻、大辻健太郎です。ウェブでこんなふざけるなとおっしゃる方もいるかもしれませんが、このくらいのテンションでやっていかないとやばいくらいおいらには難しい課題です。

 

さて、さて、課題1に取り掛かる前に・・・今回この授業を設計してくれたスーパーレディチームJOAMBのベンチャーフィランソロピーの定義を復習しておきましょう。

 

『一定の基準を持って選定した社会問題を解決しようとしている団体や個人に寄付や助成でなく社会的リターンを求める投資を行い組織力を高めるキャパシティビルディング(経営能力支援)を実施する。』

 

そうですね。ただの寄付や助成というものだけでなく社会的に「すごいなぁ」と言わせたり、リーダーシップなどといったキャパビルアップをねらって収益を伸ばしてもらうという魂胆で投資を行うっちゅうわけですなぁ。みなさん、復習できてますか?

 

それでは、今回の問いに入りましょう。問いには1.既存の財団 2.ビジネス界 3.社会起業家という3つの設問があります。この問いに入るにはやはりVPが生まれた背景を説明しなくてはつながりませんね。

 

0.VPが広がった背景

米国では、長きにわたりフィランソロピー(慈善)の歴史が築かれてきました。やはり宗教的影響が強いみたいです。個人的な寄付が多く、美術館やらのとある一角には寄付をしてくれた人の名前がずっしり並んだ石版とかあったりします。有名な人として、古くは石油王といわれたロックフェラーや鉄鋼王といわれたカーネギーのような大富豪が大学や図書館あるいは劇場を作るなど、芸術や教育分野で多額の寄付をしてきました。

大きなターニングポイントとなったのが、「IT」「ドットコムブーム」です。時代の流行というか次から次へとIT関連のベンチャーにベンチャーキャピタリストが投資をします。しかし、思うような実績が伴わず、次から次へと投資をストップさせてしまいます。これが「ドットコム神話の崩壊」とでもいいましょうか。そんな中IT業界で勝ち残り巨大な富を手に入れた者たちが現れます。典型例は、マイクロソフトのビル・ゲイツですね。彼らは、その巨富を用いてビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団という、とにかくすっごい慈善団体を設立させます。ビル・ゲイツ以外にも、ジム・クラーク(シリコングラフィックス、ネットスケープで成功)、ピエール・オミディアー(イーベイで成功)など、ベンチャービジネスの成功者がフィランソロピーの実践者として名を連ねています。

 ここでやっとベンチャーフィランソロピーというものを登場させられますね(もう僕のHPは黄色のゲージになっていますよ)

 IT業界で勝ち抜いた人は、それぞれが起業家としてベンチャービジネスで成功した経験者です。自らが新たなビジネスモデルを構築し、賛同者から資金を集め、ベンチャー企業を立ち上げ、非常に低い成功確率しか望み得ない世界を勝ち抜いてきた人々であるからこそ、ベンチャーに対して最も賢い投資ができるのです。個人的ですがかなり特徴的な部分が「ハンズオン」といわれる投資先のベンチャーの経営状況に口出しすることができるという部分です。これは、やはり投資を受ける側もうかうかしてられませんよね。

 

1.VPが既存の財団に与えた影響

 一言で言わせてもらうと、「失敗しない投資の方法を教えてもらっちゃった♪」

 これまでの財団が行っていた投資においてほとんど「寄付」に近い投資だったのでしょう。巨富だからこそ多少の損益は構わないというか、何というか・・・。確かに収益を出して株価が上がってくれればいいかなと思っていたのですが、社会的なリターンはそこまで考えていなかった。そこに2000年前後の株価暴落。「おぃおぃ、どーなんてるの?」投資なんかやってても損するだけじゃないか!!

そこにIT長者が新たに行っているベンチャーフィランソロピーは明確に社会的リターンも求めるし、ダメダメな投資先にはいちゃもんもつけて見事に実績を残し始めた。「あ、ぼくたちのかんがえはあまかったんだぁ」とお花畑でふわふわしている場合でないと気付いたのではないでしょうか。

 

2.VPがビジネス界に与えた影響

 恒例の一言まとめは、「ぜってーに失敗させないぞ!このプライドにかけて!!」

 上述したようにベンチャーフィランソロピーにおいて「ハンズオン」という投資側がいちゃもんを付けるようになっています。これは、つまり運命共同体といっても同じくらい企業の運命もかけていると考えられます。戦略的に絶対に失敗させない投資を心がけてやっています。VP創始者は荒れ狂う波にもまれた生粋の起業家です。彼の戦略はほぼ「確実な戦略」とあがめられます。これをまねすれば投資は成功する。他のビジネス界の人々も飛びつくに決まっています。ただ、それだけ失敗が許されない。VPのシステムが「だめな投資方法」ってレッテル貼られちゃいますからね。

 

3.VPが社会起業家に与えた影響

 一言でいうと「先輩!困った時だけアドバイスお願いしまっす!!」

  VPを支える人たちは社会起業家にとっては「大先輩」に値する人です。自分の信念を貫いてビジネスを成功させた先輩です。彼らがバックについてくれるのは多いな可能性が与えられたともいえるので自信がつきます。自分の意思、貫きたいことをある程度認めてくれたということで頑張れます。しかも、いざ間違った方向に進んだとしてもてこ入れをしてくれるのです。(ハンズオン)もはや困った時の切り札をもらったという感覚でガンガンに攻めていける環境が整ったのではないでしょうか。

  

【課題2Venture Philanthropy ムーブメントは何と何の作用で起きたの?】
Moody(2006)
Venture Philanthropyムーブメントが広がる上で重要だったファクターを次の4つだとしています。

dot com boom,
the appeal of Venture Philanthropy model to newly-emerging donors,
the role of opinion leaders,
communication across professional and peer network
この中から2つ選び、それがなぜ、そしてどのように重要だったのかを説明してください

 

 ピコーん、ピコーン。大変です。もう体力の限界です。助けてください。え?限界は自分で作るものだって?そうですね、負けてられませんね。みんな頑張っていますからね。それに、うれしいことに「dot com boom」については、上の問題で答えているから!!気持ちの持ちようってすごく大事ですね。前向きに、前向きに。

 

dot com boom

 問いは、「なぜ」「どのように」重要だったかです。ひねくれた回答もいい加減にしろ、と誰かから言われたので律儀に行きたいと思います。

「なぜ?重要」

 Dot com boomは上に書いたように、ITの発展と共にアメリカを中心にベンチャーキャピタリストによるITベンチャー投資が盛んに行われた時代をさします。しかし、先行き不透明で投資は次々とカットされ、結局バブル崩壊という形で幕を閉じました。

 答えを言わせてもらうと「失敗から成功を導く上で大切な要素だったから」です。このdot com boomがなければおそらくVPという概念は登場していなかったかもしれません。そのくらいこの失敗というものが大きな貢献をしているんです。

「どのように重要?」

 Dot com boomの終幕によって株価が暴落しました。そんななか、投資を受け堅実に成長をしたビルゲイツ率いる企業は荒波を超えて「男の中の男」となりました。(俺の目標は男の中の男になることです。どーでもいいですね)彼らの経験を上手く生かした投資としてVPは発展したのです。これってつまり「VP=理解しやすい戦略の下での投資」という、受け入れられやすい投資手法を生み出した上で重要だったのではないでしょうか。

 

communication across professional and peer network

「なぜ重要?」

 問い1のVPが社会起業家に与えた影響の部分で、「先輩!困った時にアドバイスお願いします!」という部分を用いれば分かりやすいでしょうか。

 先輩先輩ってこれからいっぱい使いますが、個々ではprofessional=先輩ということにしてください。

 先輩って色んな定義がありますよね。学年が上の「先輩」、同じ部活の「先輩」などです。もし今から行う事業を例えばですが、部活で勝利を収めるということであれば、ただの学年が上の「先輩」に聞くより部活の「先輩」の方が良いアドバイスをいっぱいくれます。

 もう、お分かりですね。先輩は先輩でもやはり同じ土台で戦ってきた先輩からアドバイスをもらえるならば的確なアドバイスをもらえます。アドバイスする側も、こうすれば成功するという「黄金律」を分かっているのでやっていて楽しいです。

 

「どのように重要?」

 「成功するために最も可能性をあげる」意味で重要といえるのかなぁ。やはり投資する側も命懸けていますし受ける側も責任問われますから、プレッシャーの中戦います。できる限りの作戦(戦略)を練って試合に臨みます。そりゃ勝つ確率も上がります。

  

●宿題3●

 

宿題1と2で、アメリカを見てきましたが、 一方、日本はアメリカとは状況が違います。 例えば日本トップ 20の財団の資産総額が約4,981 億円に対し、 アメリカは154 177億円です。( 財団法人センター 2006)

以上をふまえて、では、もしあなたが Moody(2006)の言う opinion leadersだったら、日本の社会分野にどんなムーブメントを起こしたいですか? あなたのアイディアを自由に書いてみてください。

 

日本社会でムーブメントを起こすには、やはり日本の社会情勢での問題からアプローチするのがいいのではないかと考えました。そこで私が考えたのは・・・

 

「年金問題何とかならないかなぁ。」

です。

 高齢化が進み若者の負担はこれからどんどん増えてきますが、現状で何とかしなくては、と焦っているだけで、対策が討たれていません。本当に今後どうなってしまうのかさっぱり分かりません。本気で払った年金もらえないのではないかと心配になります。

 じゃあ、国民年金というシステムをベンチャー企業がやっちゃえばいいんじゃないの?と思いました。(以下新国民年金といいますね)保険会社のように掛け捨てではなく、ちゃんと定年を超えたらお金が支払われます。その仕組みを運営する会社に投資していく!

 

 この新国民年金においては、まず

・預けたお金は必ずお返しします。

 という約束だけは守ります。でないと国民年金と同じですから。ただし、この年金に加入するための審査を超厳しくします。例えば、退職して収益の見込みがない場合はその時点で預けたお金分は返すが今後加入することはできないといった感じです。

 ニュースで話題になっている、「払ったのに払っていないといわれた」という事件も起きないように情報も常に公開するシステムをとります。

 

 ここまで読んで、「なーんだ、普通の銀行みたいじゃん。」って思いますよね。ここからがちょいと面白いアイデアです。

 

 上述したのは、主にまだ定年を迎えていない「若者」を対象にしたシステムです。これは従来の国民年金と同じですよね。「払った分だけ返ってくる。」

 

 ここに、定年を超えた高齢者をステイクホルダーに巻き込みます。これからは格差社会がさらに広がるのではないかと私は考えているのですが、上層社会にいる高齢者はお金が余って年金も別になくても生活していけそうですよね。しかし、せっかくあるお金を社会の役に立てたい、しかもできるだけ経済的リターンと社会的リターンがあるようなものがいいと考えます。

 そこで、この高齢者の方にもこの新国民年金のステイクホルダーになってもらうのです。5年単位で、決まった額の投資をしてもらいます。そして、5年ごとに数%ですが金利をつけて返す。ここにミソがあります。

 

・投資をしている最中にお亡くなりになられた場合、お金をお返ししません。

 

 何とまぁやらしいシステム!!しかし、富豪高齢者なら社会的に役に立てれば、という想いが強いので経済的リターンはあまり望んでいません。社会的に若者が「安心して年金を払える環境を作ってくれたおじいさん」と賞賛してくれればいいんです。もし亡くなったときに「英雄」としてセレブレートするのです。

 他にも、5年投資してお金が増えて返ってきた時、「もう一回5年投資してみよう。おばあさんや、まだまだわしらは死ねないぞ!」とエネルギーがわくかもしれません。投資したお金が返ってくるまで生きてやるという「生きる意味」を見つけてくれるかも知れません。

 

 さらにこのシステムのいいところは、この高齢者ステイクホルダーが年々増えていくことです。これまでの年金システムは、「若者」が払い、「高齢者」がもらうという形になっていましたが、新国民年金は「若者」が払い、「高齢者」が投資するというシステムにします。

 いかがでしょうか。英雄のおじいさんとして旅立つなんてかっこいいじゃないですか。

 
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