第一問: 【グラミン銀行って普通の銀行と違うの?!】
今注目のグラミン銀行。なぜ注目されているの?
何がみなさんが普段使用している一般の銀行と違うの?!
以下の切り口から比較し、相違点を述べてみましょう!!
以下に、グラミン銀行が持つ普通の銀行との相違点を述べます。
■経営理念(ビジョン)=>これ二つとも意味ちがくないかな?
・経営理念:P45第2章、「グラミン銀行の哲学」で挙げられている6つの項目がそれにあたると思うが、特に「貧しい人々が信用に値しないのではなく、既存の銀行が人々に値しないのである」という一文が、グラミンの哲学の出発点であり、その他の項目の根底に流れている理念だと感じた。この考え方こそが、一般の銀行との相違点をあらゆる局面で生んでいるのだと考える。
・ビジョン:貧しい人を対象に公的な少額融資を行い、彼らの生活が成り立つ様にする事で貧困を緩和する事が目的
■提供している商品・サービス
・融資額が小額である点
・グループ単位でサービスを提供する点
・融資の担保である五人組のメンテナンスを、出来るだけ本人たちで行わせて、銀行スタッフはサポートにまわる点
・結果として、融資を受けた女性の自尊心や社会性の回復を手助けする教育パッケージを提供している事になっている。
■その対象
・最貧困層が対象であることと、
・特に女性が融資を受けやすい様にプログラムされている点
・対象に対して積極的に出向き、融資を勧める事
■社会への影響
・グラミン銀行から一つの経済システムが生まれ、市場が誕生し、その初期段階のビジネスチャンスをグラミンファミリーが押さえている事で、マイクロクレジットの普及と同時に、BOPと同じで、既存のビジネスセクターにとっても新しいマーケットの創出を行っている点
・ユヌスが最初に言った様に、能力と意思のある多数の貧しい人々をまとめ、バングラデシュの大きな経済力を生み出した点
■その他
またどうしてそのような相違点がうまれたのか
・・・自身の考えを書いてください
=>それは単に、上記の経営理念のところで述べたような社会的な問題意識から生まれた銀行と、そうでない銀行を比べているからではないでしょうか。具体的な手段はビジネスの手法を大いに取り入れている反面、5人組やセンター集会などの仕組みなど、普通のビジネスには無いプログラムが生まれたりしています。でもそれは、その特有の手法自体が相違点であると言うよりは、ビジネス的なロジック(戦略や企業プラン)を組み立てていく出発点が「相違」しているだけであって、あくまでビジネスライクに進めようとしたときにぶち当たる困難(例えば、担保が無い!とか)を解決する一つのアイディアに過ぎないと思うのです。だから、最初の問いでいくつかのポイントで相違点を挙げましたが、それはそれ自体が持つ相違性からくるものではなく、結局はあらゆる意思決定に於けるビジョンは何か、その違いがすべてと言う事だと思います。
第二問: 【マイクロファイナンスの商品って?!】
「マイクロファイナンス=マイクロクレジット」
というのは間違いなんです。
マイクロファイナンスにはさまざまな商品
(貯蓄、保険・・・など)があります。
なぜこれらの商品生まれたのでしょうか・・・?
実は、そこには利用者からの「ニーズ」があったから
なんです。
☆そこで、まずどんなマイクロファイナンスの商品が
あるのか理解しましょう。
そしてその中から、
【3つ】選び、
【poverty cycle】を使いながら、
【どんなニーズから】生まれた商品なのか、
説明してください。
※poverty cycleとは・・・参考文献を参照。
1、貯蓄サービス
=>自分の経済状況に合った安全で十分な貯蓄サービスが整っていない事や、小額の貯蓄サービスは一般の銀行にとては取引コストが高いため収益力があると見なされていないために=>貧困層が貯蓄できないので=>長期的な意思決定の機会が無いために=>将来の安定した生活が保証されないお金の管理がなされていた状況に、ニーズがあった!ポイントは「小額でも貯蓄サービスを受け付けてくれる銀行」というニーズから生まれたという事。
2、融資サービス
=>これは簡潔に、貧困から脱出する意思がある時、そのきっかけと初期投資を得る機会(さらには、その事業をまわしていくだけの教育とコンサル?)というニーズに応えている。
3、非金融サービス
=>上記にも少し書いたけれど、担保として機能している5人組の中での信用のメンテナンスとクオリティの向上、その他仕事の原動力としての精神的豊かさなどの波及効果の創出というニーズに応えている。これ、普通の銀行もやれば良いのに。
以上です!